職歴 – T社

職歴 – T社

職種

社内SE職(障害者雇用)

元から知っている会社(元々勤めていた会社の取引先で同業種)であったことと、募集職種が社内SE職であったことから、経験が活かせると思い入社。時給1200円の時短開始で、いずれは社員になってほしい、と言われていました。

年齢と勤続期間

41歳、勤続期間1か月と3週間。

職種

社内SE職

在職中 or 退職済

退職済

雇用形態

時給パート(有期雇用。時給1200円)

労働時間と残業時間

時短。10時から16時。

仕事内容や、会社・上司に対する不満

同僚(同一職)は1人だけで、システム営業上がりの社内SE。職位は主任なので上司にあたる。年下でエンジニア歴も私より短い。彼にとっても私にとってもやりにくかったと思います。

障害者雇用の募集をした役員(取引先銀行からの出向役員:その銀行は障害者を積極採用しているらしい)と現場(上司)の思いは食い違っていたようで、雇い入れ当初から、上司にはぞんざいに扱われていました。

社員は8時半始業でしたが、早朝からサービス労働している人が多かったようです。そんな中で私が10時から勤務なのが面白くない様子で、同じフロアの方(上司含む3名)からは冷たく扱われました。

通勤途上で軽食を購入して、始業前に食べていたところ、上司から別室に呼び出され、以下のように罵倒されました。

「俺たちが7時半とか8時からきて仕事しているのに、なぜお前は10時から遅く来ている分際で、席で飲食しているのか。飴やガムならいざ知らず、おにぎり食べてるなんて非常識だし、第一不愉快だ。〇〇さん(再雇用の元部長)も怒ってて、俺が怒られた。いい迷惑だ!こんなくだらないこと、二度と指摘させるな!」

この罵倒を受けて、私は自席での喫食をやめ、飴を食べるようになったのですが、ある日出向役員から別室に呼び出されました。

仕事の状況の確認と、周囲とうまくやれているかという確認をされましたが、その席上で「席に飴やガムが置いてあるが、あれはなんだ。うちは昼食以外の執務室での飲食は禁止している。あんなものを置かれては困る」といわれました。

私は先の同僚エンジニアからの発言を受けて、飴やガムならよいと解釈していたのですが、暗黙のルールで昼食以外の飲食は禁止だといわれました。飲食禁止の理由は「士気が下がる」「それくらいわかってくれ」とのことでした。

また「年下の上司でやりにくいだろうし、きついことや理不尽なことを言われることもあるだろうけど、君のほうが社会人歴長いし年上なんだから、大人の対応をしてやってくれ」
などと言われました。

定例業務は、朝の出勤後に、サーバーラックに行ってデータバックアップ用のテープカートリッジを交換することくらいでした。上司曰く「何かあってはいけないから、社員からの問い合わせ対応をさせるわけにはいかないと、役員から言われている」「対内的、対外的な人的接触はしなくてもよい」と言われました。

入社と同時に社内メールのアカウントが交付されて、社内外と連絡を取れるようになりましたが、社内メールで人事に入社手続き書類を送ろうとしたら、上司にとがめられました。曰く「うちはパート社員にはメールアドレスを交付していない。お前は社内SE職だから業務上必要なのでアドレスを交付した。しかし、これが他のパートや社員に知られると不都合だから、対社内的にもメールを送るのはやめてくれ。というか、それくらい察してわかってくれ。こんなことをいちいち指摘させるな!」とのことでした。

飲食禁止も、メール使用禁止も、不文律で、かつ指摘があいまいだったり、余分な言い分(怒りに任せた暴言(不愉快だ、など))が混じっていて、何を指示されたのか、何を禁止されたのか、何をしてはいけないのかが非常に分かりにくかったです。

散発的に社内文書(周知事項やマニュアル、手順書など)の作成指示を受けて作成していたのですが、これについても「文章に営業的センスが感じられない」「あいつら(社員)はバカだから専門用語をつかって説明してはいけない」などと言われました。一方で、具体的な内容については「ここが気になるけど、最後はお前のセンスだから、細かいところは任せる」などと言われて、具体的指示も絶対にここを直せなどの指示はありませんでした。

しかし、再提出すると、指摘内容を一字一句単位で順守していないことをとがめられたり「センスを疑う。エンジニアが書く文書とは思えない」などと言われました。裁量を与えるようなそぶりを見せておきながら、実際は一字一句単位で従わないとOKがもらえませんでした。

上司曰く「あなた本当にエンジニアですか?あなたの能力を疑う。開発エンジニアのレベルってこんなに低いんですか?オレ、そんなにレベルの高い要求してないですよね。こんなんで、うちの会社でやっていけないんじゃないですか?」などともいわれました。

ほかにも、掲示物や1枚ものの書類を作る際にも「EXCELを使え」「うちはWordやPowerPointを使う風習はないし、俺もEXCELしか使えないから、EXCEL以外使うな」と言われました。

また、技術的な面では、取引先から会社ドメインのメールでSharePointを使えますか?(会社ドメインをMicrosoftの認証に通してますか?ドキュメントの共有をSharePointで行う方針としますので、認証必須です)と通告されて、営業職が「問題ないです」と答えてしまっていた案件があり、それを上司が数か月放置していました。

解決策を調べるように言われて調査をし、会社WebサーバにMicrosoftからの認証キーのファイルを置き、かつ、ドメインの設定内容に認証キーワードを埋め込む(超意訳)という作業が必要だとわかったので、上司にその旨告げたところ「おれは難しいことは知らないし、難しいことはやりたくないし、できないんだ」などといいはじめ、挙句の果てに私に対して「取引先や営業にどう説明したらいいんだ!」と当たり散らしました。

思い返せば、Microrsoftの認証を取っていないがために、会社ドメインのメアドではTeamsアカウントが取得できず、場当たり的に営業社員の人数分のGmailアカウントを作成して、個人ユーザーとしてTeamsアカウントを作成したり、GmailやTeamsのパスワードがすべて共通で、上司が一人で管理していて、不具合が起きると該当社員のPCにリモートで入って上司が対処していたりと、疑問に思う運用が多かったです。

また、私に命じられた調査としては「サポート切れとなるガラホで引き続きガラホ用のLINEを使う方法を調べろ」とか「営業が仕事で使うから、仕事用PCのLINEアカウント(LINE Worksではなく、無料版LINE)を認証なく起動、常駐させる方法を調べろ」などといった、無理な要求が多かったです。

また、社長の思い付きで、拠点分割(一部社員の転勤を伴う事業所新設)が急遽行われることになった時も、社内ネットワークをどうするか考えろ、と命じられました。

具体的な話を言ってしまうと、会社はパナソニックの販売代理店なので、システム関係はパナソニック子会社に面倒を見てもらっていたのですが、コロナ流行でのテレワーク需要の高まりや工事要員不足の影響で、急遽で有線の光回線を引くのが難しく、工事予定は数か月後になるとの回答がもたらされていました。

私は、会社(本社)のサーバールームにYAMAHAのルーターが置かれているのを見ていたので「有線でも無線でもいいからインターネットサービスを新事務所にひいて、本社のルーターと拠点間VPNを引けばいいのでは?」「パナソニックの子会社を通さない方法でネットを引くことを検討しないと間に合わないのでは?」と答えましたが、上司は「技術的なわからないことをいうな」などと激怒しました。この方法(拠点間VPN)自体は、既存拠点との接続やパナソニックのサーバーとの接続でも用いている方法なのですが、上司は何も知らないので激怒したようです。

拠点開設までに日数がなく、私も開設前に退職してしまったので、どう解決したかの詳細は知らないのですが、上司の案で、本社(ネットワーク拠点)に、リモート接続用のPCを人数分用意して、新事務所には無線のインターネットサービスを導入し、リモートクライアント用のPCも人数分用意。TeamViewerのような、ネット越しにPCを遠隔操作できるようなプログラム(リモートワークで導入していたもの)で、本社のリモートPCに遠隔で入って仕事をする、という解決方法をとったようです。

また、ある日再び上司に再び別室に呼ばれました。上司は堰を切ったように、一言で下記のように言いました。

「キーボードをたたく音がうるさい。特に、エンターキーをたたく音!けたたましいとしか言いようがない。あんな音を出して仕事をされたら迷惑だし、不愉快だ!お前はキーボードを壊す気か!〇〇さん(元部長)も怒ってて、俺が怒られた!どうにかしろ!くだらない指摘をさせるな!」

退職理由

入社したてで仕事がわからない私に対し「オレは代休も有給も取らねばならない。だけど、お前は俺がいないと仕事ができない。お前がいるから休めないし、仕事も減らないし、忙しくなった。どうしてくれる」と言ってきたり、前述のようなハラスメントめいた叱責や無理な要求、上司が技術的解決を受け入れないことなどへの不満があったことも原因です。

が、一番の理由としては、入社1か月少しで私の実父が急逝したことです。死去に伴い1週間休んだことについて、上司からはねぎらいの言葉も悔やみの言葉の一言もなく、ただ「入社したばかりで長期休暇がとれるなんて羨ましい。いいご身分だ」と言われたことでした。

屈辱を感じると同時に、会社・上司がどうしようもないので、勤務継続が困難だ、と判断したのが、退職理由です。

働く上で工夫していることなど

工夫してどうにかなったとは思えないです。